「……クッ……ッ………ァ」 最奥を犯すマイクの指は一本から二本に増やされ、より複雑な動きをみせていた。 異物が体内を這い回ってるかのような感触はクスリの力を借りたとしても、ゲドに嫌悪感しか与えなかった。 しかし、ある一点をついたとき強烈な快感が内をみたし大きな反応をしめす。 「アッ…!!!」 「……ここ、ですね……。もっと気持ちよくして差し上げますよ。」 言葉の通り、反応を示した場所を重点的に攻めるマイクは手はそのままに大きく上下する 胸の中央にある実を口に含むと舌全体を使ってねっとりと嘗めあげ、上目でゲドを見やると快感で 仰け反る喉元が見える。そこに歯を立て自分のモノであるという所有の印をつけたいとふと思った マイクだったがこれからの事を考え、止すことにした。 (約束……でしたね) 「ッ、…んんッ………もう、……やめッ、ろ……ァ」 「もう、降参ですか?まだ………」 一旦言葉を途切れさせ何らかを考えているような様子をマイクは見せていたが考えがまとまったのか、 下で喘ぐゲドに向けて紡ぐ言葉を再開させる。 「……いえ、……仕方ないですね。私もそろそろ限界ですし……」 そういって前を寛げ出てきたマイクのモノははち切れんばかりに膨張しており 本人の自覚がなくとも己を誘うようにヒクヒクと伸縮を繰り返すゲドの最奥に ゆっくりだが躊躇する事なく全てを埋め込んだ。 「アッ……ゥ…!!」 入ってきた異物に眉を歪めるも、すぐに快感にとって変わり只 マイクから与えられる刺激に身をまかせ喘ぐ事しか出来なかった。 最奥を犯されながらひたすら考えていた……薄れゆく意識を必死につなぎ止めひたすらに一つの事を… 『何時からこうなってしまったのだろうと』 そして答えは出ぬまま暗闇の底へ意識が沈みゆくのを感じた。 深い眠りに落ちた彼を見る。確りと瞼を閉じ、眉を歪めた表情は疲労を色濃く示していた。 今回ももくろみ通り事を運ぶ事が出来た、しかし奥深くに架かる靄は一体なんなのだろう…… 何時頃からだったろうか説明をつける事の出来ないものを感じはじめたのは。最初はただの気紛れだった筈。 思い出すように視線を上にあげ、暫くその状態のまま動く事をせず考えてみる。そして一言。 「あぁ、そんなこと関係ありませんでしたね。」 (あの人は私のモノなのですから) 闇を覘かせた笑顔で微笑んだマイクは一度ベッドに横たわるゲドを見やりゆっくりと姿をけした。 暖かい温もりを感じ、闇にあった意識がゆっくりと浮上を開始する。まだ眠っていたい欲求を感じたが、 温もりの正体を知りたくなりゆっくりと目を開く。 「……なぜ……だ?」 かすれた声が口からもれる。自らのからだからは情事の痕跡が綺麗に拭き取られ、 新しい服に着せかえられていた。横たわっていたシーツも綺麗なものと取り替えられており、 体の奥に色濃く感じる鈍い痛みがなければ普段となんら変わる事のない目覚めだ。 何時もそのままの状態で去ってゆくマイクが今回に限って……そう考えると不思議で仕方がなかった。 複雑な感情を胸に抱え窓の外を見遣れば、あんなに明るかった外が漆黒の闇に変わっている。 その暗闇にマイクの真意を見つけだそうとするかのようにジッと見つめた。答えが見つかる筈も無かったが、 そうせねばいけないように思ったのだ。 軽くため息をつき視線を暗闇から明るいとはいえない室内へ戻した。と、そこで気付くことが一つ (何時の間に戻ってきたんだ……?) マイクとの行為があった部屋とは別の何時も自分が使っている部屋に寝かされていることを… 「……本当に…何を考えているんだ……あいつは……」 ますます分からなくなってくる。いや、理解しょうとする事自体がいけないのか。 いつもと違う不可解な行動にそれまでの感情が別なものに変わってゆくような…考えはじめたら きりがなくそのままの状態でベッドに倒れこむ。暖かな布団の感触が心地よい、先程までの 疲労と不可解なマイクの行動とが相まって再び瞳が閉じられた。後には静かな寝息だけ。 次に目覚めたのは明け方、もう少しで太陽がのぼってこようとしている時だった。 昨日の夜は冷えたのだろう朝露が草木を潤し瑞々しく生を放つ。 暫くその様子を見ていると空が徐々に明るく染まり始めた。地上を明るくてらす 太陽が月と変わり空に鎮座し、草木を潤す朝露が圧倒的な光に照らされ 宝石のような輝きをみせた。 そしてその中で一際輝く集合体が目に入ってくる、朝露をまとわりつかせた "蜘蛛の巣" 何故あんなにも美しく見えるのか、普段の様子から考えると随分違う印象を 感じる。そう見える時は限られた一時であろうに、偶然出来た姿だというのに こんなにも違うものなのか。 「こんなにも………」 ふと口からもれた言葉は繰り替えされ疑問口調でゲドにかえされた。 「こんなにも?」 いつもならその突然聞こえてきた声に身構えるゲドであったが今は何故か そんな行動をとろうとする気がしなかった。ごく自然に疑問の答えをすぐ 近くにいるであろう彼にかえす。 「こんなにも、違うものなのかと……」 「あぁ、蜘蛛の巣……ですね」 何故蜘蛛の巣の事だと分かったのか?疑問はゲドにとって疑問では無く当たり前の事のように感じていた。 そして、不思議な時間がはじまる。昨日の事が無かったかのように、以前からの親しい者のように 会話が成り立ち顔からは自然と笑みがこぼれる。 昨日の事は本当にあった事なのだろうか、もしかしたらまやかしなのでは無いだろうか。 それとも今の状況が…… ふっ、と心に疑念を感じた途端目の前が弾けるような感覚がして近くで心配そうに 己を呼ぶエースの声が聞こえてきた。 「大将……」 「……エースか…?」 エースに声をかけてやると目を見開き、良かった、心配しましたよと何度も ゲドに向けて言葉を紡ぐ。 「何が、あったと言うんだ……?」 ゲドの問いかけにエースが見たものを話す。 「…大将の部屋ノックしても返事がなかったんで、入らせてもらったんです。そしたら 大将、窓の外みて……呼んでも返事しないし、何かに魅入られてるような感じ、しました。」 「何かに………か…。」 では、先程見ていたのはまやかしだったのだろうか。聞くと1時間はそのままの姿だったらしい。 いくら呼んでも反応のない意識のない人形のように…… そして、思う……先程の光景は紋章がみせた幻だったのであろうかと。
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はじめて本格的に書いてみたエロです。やはし恥ずかしいというか、難しいというか…… そして後半、ゲドさん別人になってしまいましたよ(涙)おかしな幻見てるし、最初と随分 話も変わってきてますし……色々な疑問が多々。まとまりのある文が書きたいです。 |
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